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草オン女子部

野球っ娘紹介。

第1回 平尾夏子さん

中学時代に野球部マネージャーを経験し、高校時代からダンスの道へ。高校卒業後、埼玉西武ライオンズのチアリーダーとして3年間活躍後、アメリカのシアトルの大学に進学。この夏には2ヶ月のマイナーリーグインターンシップを経験するなど、これまでいろいろな形で野球に携わっていた平尾さんに野球に関わることになったきっかけから、その経緯などを聞きました。

まず、平尾さんが野球に携わったきかったけを教えていただけますか。

平尾さんは、スコアブックを書く練習の為、草野球も見にいったという。

中学の時に、野球部のマネージャーになったのがきっかけですね。もともと私ともう一人のお友達で中学1年生の時からダンス部に所属していたんですけれども、人間関係が上手くいかなく、2人で一緒にダンス部をやめてしまって。でもそのお友達と「じゃあ、私たちこれから帰宅部でなにをしようか、せっかくの学生生活だし、もっと楽しみたいよね」と相談していたところに、ちょうど帰宅部だったもう一人のお友達が「野球部のマネージャーは今いないから、一緒にやってみない?」って話してきてくれて、当時、野球部の顧問だった先生に3人で相談しに行ったのがきっかけですね。

当時、私の中学校の野球部にマネージャーがいるのは異例だったんですね。顧問の先生もびっくりしていたと思うのですが「お前らが本気でやるなら」ということで、マネージャーをやらせてもらうことになりました。もう仕事といえば、部室の掃除から、練習中はボール投げもやりましたし、スコアブックも書きました。

ちなみにマネージャーになる前は、野球に興味はあったんですか。

全く興味なかったですね(笑)。自宅が西武線沿いだったので、電車や駅での広告を見てライオンズの選手ってこんな人いるんだ、という認識はあったんですけど「試合を見にいこう」という気持ちまではなかったですね(笑)。

マネージャーになったことで、野球を好きになったと同時に、野球というスポーツを見ていると勇気とか元気をもらえるんだな、というのを肌で感じました。選手がきらきら輝いている姿を見て「やっぱり自分はダンスが好きだ」というのがわきあがってきたんですね。それで、2年生の終わりに野球部と兼部しながらダンス部に再入部しました。

野球部では最後の年にはミーティングにも参加させてもらって、夏の大会で負けてしまったときは、部員と一緒に涙を流しましたし「野球をする」ということ以外は自分もほとんど選手のような感覚でしたね。

── マネージャーをやるなら野球。
という直感から野球部のマネージャーになり、ルールも知らず、スコアブックのつけ方も選手に教わりながら、マネージャーとしての仕事をしていく中で、選手たちの輝く姿をみて、一生懸命になる素晴らしさを知り、再びダンスの道へ進むことを決意する。そして高校時代は学業の傍ら、玉置成実さんのバックダンサーなどを務めた後、平尾さんは西武ライオンズのチアリーダーの道へ進む。

西武ライオンズのチアリーダーをされて学んだことは何ですか?

アメリカでもスコアブックを付けているという平尾さん。

中学・高校で野球には関わっていたのですが、プロフェッショナルという世界を知らなかったので、プロにしかない緊張感やプロとアマの世界の違いを感じたことと、チアリーダーは選手とお客さまの架け橋と言われているくらいなので、お客様の近くにいて「野球のファン層がなんでこんなにおじさんばっかりなんだろう」というのを感じましたね。
私は、女性ながら野球を見ることは好きだったので「こんなに面白いスポーツなのに、スポーツ界がもっと盛り上がればいいのに」とチアリーダーをやっていた三年間は感じていましたね。私がチアリーダーをやっていたときは男性が9割、女性が1割という感じで「もっと女性のファンが増えればいいのにね」というのをメンバーとも話していました。

また、ライオンズは2006年からチアリーダーを始めたので、私はチアリーダーの1期生だったんです。それこそステージもない、ちゃんとした企画もなかったので、すべて自分達で決めていく、一から作り始めた状態でした。そういう状態を見て辞めてしまう人もいたのですが、私としては当時最年少だったのもあり「世の中にはこんな人がいるんだ」など社会勉強になっていました。

そうやってチアをやっていく中で、ライオンズファンも私たちのファンも徐々に増えていって、2年目はステージをつくっていただいて、3年目はTRFの SAMさんに振り付けを考えてもらえるくらいに成長しました。一つ一つ、Step By Stepというように築きあげることができたという意味で成長できました。

── チアリーダーを経験し、社会勉強、一から作りあげることを学んだ平尾さんだが、お客さんをどうやったら増やせるんだろう、とスポーツビジネスについて考えるきっかけになったのもこの3年間だった。そしてアメリカへ大学に進学をし、マイナーリーグインターンシップを経験する。

「お客さんを喜ばせたい、お客さんを増やしたい」特に女性・子供・家族連れのお客さんを増やしたいと思い始めましたね。でもその気持ちは今になって、もっと強く思い始めたことで、アメリカの大リーグに足を運んでいるとお客さんに色んな世代の方がいることや、エンタテイメント性ではやっぱり日本とは違うなというのを感じますね。

今、大学でもスポーツイベントマーケティングという学部を専攻しているのですが、クラスメイトとも「アメリカはスポーツが文化の一部だ」というのを話していますし「日本もそうなればいいのに」と感じますね。

アメリカと日本の両方を見ていて、なにが違うのか、どうしたらいいのか、など肌で感じることがありますか?

昔、祖母と話していたときも「野球は男性しか見ちゃいけないもの」という文化があって今ではそれがうすうす消えつつはありますが、でもやはり年配の世代の方はそういう意識があるように感じますし、スポーツ観戦に親しみがないと思いますね。一方でアメリカは、そういう歴史がないので、老若男女問わず、いろんな方がスポーツ観戦しているのは文化の違いだなと感じます。
あと「野球はスポーツというよりエンタテイメント」「ボールパークは遊園地」のような感覚で、野球だけでなくイベントも楽しめるので、野球場に足を運ぶ理由が日本とは違いますね。日本人は野球の試合を見に来てずっと応援する。それも良いと思うんですが、同じ音楽を聞いて飽きちゃう人もいると思いますし。
また、日本はみんなが盛り上がっているというよりは、一部が盛り上がっている。でもアメリカは応援団というものがいないので、球団が指揮をとって音楽を流したり、盛り上げたりしてエンタテイメントを演出することができるので、みんなで盛り上がっているんですね。でも日本は応援団に支配されているのがあると思いますね。

── 球場での観客への目線もチアリーダーをやっていた平尾さんならではの見方だ。そんな彼女が留学中に経験した2ヶ月のマイナーリーグでのインターンシップで、感じたこととは。

インターンシップでは、色んな経験をさせていただいて、知らないこともたくさんありましたし、たくさんのことを学べました。それこそイベントのお手伝いをさせていただいたんですが、本当にイベントの数が多くて、イニングの表裏すべてにイベントがあって、それくらいお客さまを楽しませようとしているということをプロモーションの方々とお仕事していて感じました。

またオペレーション部でも働いたのですが、アメリカではチアリーダーがいない代わりにセクションリーダーという方たちがいて、セクションごとに女の子たちが立っていて、イベントのお手伝いだったり掃除や試合の盛り上げをしたり、一人三役くらいこなしている子たちがいたんですね。
日本ではチアリーダーは踊ることだけしかしていないけれど「そういった使い方もあるんだな」というのを感じましたね。

あとはやっぱり皆さん仲が良くて、球団の人とお客さん、選手とお客さんの距離が近いですね。
選手もホスピタリティがありますし、アスリートとしてのプライドがあって、僕たちは芸能人じゃないから、という意識が日本よりも感じました。

インターンシップ中には実際に平尾さん自身が野球をやられていたと聞きましたが。

そうですね。スタッフ同士でキャッチボールをしたり、試合をしたり。なので最近プレーヤーでもいいかなって思っていました(笑)。女性のプレーヤーも増えていますし。

ちなみにポジションはどこでしたか?

外野ですね。初心者なので、一番ボールが飛んでこない場所ということで(笑)でも初心者でも楽しめるスポーツだな、と思いました。

最後に、なんでそんなに野球が好きになったんでしょうか?

学生時代の友達もプロになった人がいて、親近感があったり、チアをやっていた時にやはり3年間西武ドームに毎日通っていると、嫌でも選手の名前は覚えられるんですよね。すると自然と親近感が沸いてきますし、一緒に戦っている感覚になって。親近感が生まれる場面が多かったのが野球だったっていうのがありますね。

私が感じた「知っている選手がいると楽しい」という感覚がわかる女性がもっと増えればいいのになぁ、と思いますね。

── インタビュー中、野球について話している平尾さんは、野球部の選手たちのようにキラキラしていた。将来はスポーツビジネスの道に進みたいという平尾さん。日本の野球をもっとお客様に楽しんでもらいたい、もっといろんなお客様に見てもらいたい、その思いを是非実現してほしい。

女子編集部あみちゃん(写真左)と、平尾さん(写真右)

名前
平尾 夏子(ひらお・なつこ)さん
生年月日
1987年7月25日
職業
大学生
出身地
東京都
血液型
AB型
星座
しし座
趣味・特技
野球観戦、スコアブックを付ける事・英語、ダンス
野球とのきっかけ
野球部のマネージャー
好きな言葉
日々勉強、日々成長
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